鼻前庭炎とは?主な原因や繰り返すときの治療法について紹介!

目次

鼻前庭炎とはどんな病気

鼻前庭炎とは、鼻の入り口付近(鼻毛が生えている部分)で炎症が起こる状態です。

この部分は鼻前庭と呼ばれ、異物から鼻を守る役割があります。

鼻には多くの細菌が存在しており、鼻を強くかんだり、鼻の穴をいじったり、鼻毛を抜いたりすることで、小さな傷から感染が起こります


鼻前庭炎が悪化すると、鼻の入口が赤く腫れて化膿し痛みが強くなる状態となることがあります。

この悪化した場合のことは鼻せつと呼ばれます。感染が鼻の先まで広がると、ピエロのような鼻になることもあります。

鼻前庭炎について動画でも解説しているので、視聴して知りたい方はぜひこちらをご覧ください。

鼻前庭炎の主な症状

鼻前庭炎は、以下のような症状が現れることが一般的です。


  • 鼻の中のヒリヒリ感やかゆみ
  • 異物感
  • 分泌物による鼻の入り口のじゅくじゅく感
  • かさぶたや出血

鼻前庭炎が悪化した場合の鼻せつでは、次のような症状が起こります。


  • おできができる
  • 鼻が赤く腫れあがる
  • 鼻づまり
  • 強い痛み

さらに炎症が周囲に広がると、顔面蜂窩織炎(顔が腫れる)や、まれに頭蓋内合併症(細菌が頭の中に入る)などの重篤な状態になることがあります。

鼻前庭炎の原因は?

鼻前庭炎は、鼻の入り口を荒らす行為が原因で発症することが多いです。

以下に、鼻前庭炎の原因となる行動を挙げます。


  • 鼻を強くかむ
  • 鼻いじり
  • 鼻毛の抜きすぎ
  • 鼻水が多い
  • 鼻をいじる癖がある

アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎を持っている方は、鼻前庭炎になりやすいため、病気の治療を受けることが重要です。

鼻前庭炎の治療法

鼻前庭炎では、様々な症状が出ることやその原因についてご紹介しました。

ここからは、鼻前庭炎の具体的な治療法についてご紹介します。

自然治癒

鼻前庭炎は、炎症が軽度である場合、自然に治ることがしばしばあります。

特に、アレルギーが原因の場合、アレルギーの原因を避けることで症状が改善されることがあります。

さらに、自宅でのケアとして、加湿器を使って鼻水を出しやすくしたり、温かい飲み物を飲んだり、鼻うがいを行ったりすることも効果的です。

軟膏などの外用薬

鼻前庭炎の治療には、状態に応じて軟膏を使うことができます。

炎症が軽度の場合、抗菌薬の軟膏が効果的です。


また、かゆみがある場合は、ステロイドを含む軟膏が適しています。

炎症が強い場合には、抗菌薬や鎮痛薬の使用が必要になることもあります。

さらに、鼻せつで膿が溜まっている場合は、膿を排出するために切開が必要となることもあります。

鼻前庭炎が繰り返す場合の対処法

鼻前庭炎が繰り返し発生する場合は、まず原因がないかセルフチェックを行いましょう。

鼻を強くかむことが多い方は、保湿ティッシュの使用や鼻うがいがおすすめです。


さらに、それでも症状が改善しない場合やどうしても気になる場合などは病院で診察を受けることも重要です。

適切な診断や治療を受けないと、重症化のリスクが高まるだけでなく、他の病気が隠れている可能性も考えられます。

鼻前庭炎の理解と適切な対処法を身につけよう

この記事では、鼻前庭炎についてご紹介しました。鼻前庭炎は、鼻の入り口近くで炎症が起こることで発生します。症状や原因を理解し、適切な対処法を実践することで、症状の緩和や再発の予防が可能です。

記事を読んで不明点や個人的な質問があれば、江東区 東大島駅徒歩1分 よし耳鼻咽喉科までお気軽にご連絡ください。

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この記事の監修者

山中 弘明のアバター 山中 弘明 よし耳鼻咽喉科 院長

【経歴】
・東京医科大学医学部 卒業
・東京医科大学八王子医療センター 初期研修修了
・日本大学板橋病院 勤務
・日本大学病院 勤務
・都立広尾病院 勤務
・よし耳鼻咽喉科 承継

【資格】
・日本耳鼻咽喉科学会専門医
・身体障害者福祉法 第15条 指定医
・日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定 補聴器相談医

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