正しい耳掃除のやり方がわからず悩んでいませんか?間違った耳掃除をしてしまうと、耳を傷つけてしまい病気の原因になってしまいます。この記事では、正しい耳掃除のやり方や注意点、耳掃除に関する豆知識まで詳しく解説します。
正しい耳掃除のやり方
基本的に自分で耳掃除を行う必要はありません。耳掃除はできるだけ耳鼻科で受けましょう。耳鼻科で医師による耳掃除を受ける方が、安全にかつ確実に耳あかをきれいに掃除できます。自分での耳掃除が不要な理由をもっと詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
>>実は…耳掃除は不要!実施する場合の正しい方法や頻度・注意点・関連する病気について解説
すぐに耳鼻科に行けない場合など、やむを得ず自分で耳掃除を行うときは、目に見える手前の部分を耳かきや綿棒でやさしく撫でるように掃除してください。耳あかが見えるように、明るい場所で耳掃除をするのも大事なポイントです。
ついつい耳の奥まで掃除をしたくなりますが、自分で耳の奥まで掃除をすると外耳炎や鼓膜を傷つける原因になってしまいます。耳の手前を2~3分ほどやさしく掃除し、それでも耳あかが気になる場合は耳鼻科で耳掃除をしてもらいましょう。
耳掃除の注意点
間違った耳掃除は耳の炎症・病気の原因になります。病気を防ぐためにも、自分で耳掃除をする場合は、次に紹介する3つの注意点を必ず守ってください。
綿棒で耳あかを押し込まないように注意
「耳掃除の道具=綿棒」というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、綿棒を使った耳かきは注意が必要です。
一般的な綿棒の先端は、耳の穴より少し小さいくらいの大きさです。これは耳掃除の道具としては太すぎます。そのため綿棒で耳掃除をすると、耳あかを掻き出すことができず、奥に押し込んでしまう可能性があります。耳あかを奥に押し込んでしまうと、耳のかゆみや炎症の原因になってしまうので注意しましょう。
入浴後に耳掃除をする方も多いと思いますが、入浴後の綿棒を使った耳掃除は特に気を付けなければいけません。入浴後は耳あかが水分で柔らかくなっているため、綿棒で耳あかを押し込みやすい状態です。入浴後の綿棒を使った耳掃除はできるだけ避けてください。
強さに注意
強くガシガシと耳掃除をすると耳の中を傷つけてしまい、外耳炎や湿疹の原因になります。外耳炎は耳のかゆみが症状として現れるため、さらに耳掃除をしてしまう悪循環になりかねません。耳掃除は目に見える手前の部分だけをやさしく掃除しましょう。
水やオイルに注意
耳掃除をするために水やオイルを使う人もいるかもしれませんが、水やオイルの使用には注意が必要です。
水やオイルが耳に入ってしまうと、耳あかが水やオイルを吸収して膨らみ、耳の穴をふさいでしまう危険性があります。湿った耳あかは取りにくく、無理に掃除をすると耳の中の皮膚を傷つけてしまいます。水やオイルは使わず、乾いた状態で耳掃除をするのがおすすめです。
耳掃除の注意点をさらに知りたい方は、以下の記事もぜひご一読ください。
>>実は…耳掃除は不要!実施する場合の正しい方法や頻度・注意点・関連する病気について解説
耳掃除に関する豆知識
耳掃除について間違った知識を持っている人も多く、耳掃除のやりすぎなどで耳に炎症が起きてしまう場合も少なくありません。ここからは、安全な耳掃除のために必要な豆知識をいくつかの項目にわけて解説します。
頻度は2週間から1か月に1回程度がよい
乾いた耳あかは基本的に自然に排出されるため、頻繁な耳掃除は必要ありません。しかし、湿った耳あかの場合は、2週間から1か月に1回程度の頻度で耳掃除をするのがおすすめです。外耳道の皮膚は約2週間で再生するため、それ以上の頻度で耳掃除をする必要はありません。
自分でする場合は綿棒や柔らかい素材の耳かきがおすすめ
自分で耳掃除をする場合は、綿棒や柔らかい素材の耳かきをおすすめします。綿棒は耳に対してやさしく、耳道を傷つけるリスクが低いため、安全に耳掃除ができます。
また、綿棒の先端が丸く柔らかいため、耳道の奥まで無理に入れることなく、表面の汚れを優しく取り除くことができます。耳掃除を行う際は、必ず鏡を見ながら、無理に奥に押し込まないように注意してください。
柔らかい素材の耳かきも、耳に対してやさしい選択肢です。竹や金属製の硬い耳かきは、耳道を傷つけるリスクが高いため、避ける方が良いです。耳掃除中に痛みを感じた場合は、すぐに中止し、耳鼻科専門医に相談することをお勧めします。
耳鼻科で耳掃除を受けたほうがいい
耳掃除は耳鼻科で受けることが最もおすすめです。耳を傷つける心配もなく、丁寧に耳あかを除去できます。耳掃除はきちんとした医療行為であり、保険診療でも認められています。耳掃除だけで耳鼻科を受診しても大丈夫ですので、安心して耳鼻科にお越しください。
正しい耳掃除のやり方で耳に傷をつけないようにしよう
自分で耳掃除を行う場合は、目に見える手前の部分をやさしく撫でるように掃除します。強い力で行う耳掃除や綿棒を使った耳掃除は、耳の炎症や外耳炎の原因になる場合があるため注意が必要です。正しい耳掃除をして、耳を傷つけないようにしましょう。
自分で耳掃除をするのが心配な方は、耳鼻科を受診しましょう。耳掃除だけでの受診も保険診療で認められています。耳あかが気になるときは、専門の耳鼻科へご相談ください。