花粉症対策について

花粉症のシーズンが到来しました。東京のスギ花粉の飛散開始は、2月上旬の予定となっております。暖冬のため例年より飛散が早まっており、すでに4割の方で花粉症の症状が出現しているというデータがあります。

この飛散開始の定義は「1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を2日連続して観測した場合の最初の日」とされていますので、少量の花粉は絶賛飛散中です。

今年は去年より花粉の飛散量は少ないですが、例年と比べやや多い予想です。

東京の飛散のピークは2月下旬から3月下旬になるとの予想です。

コロナ禍でのマスク生活は終わりましたが、花粉症をお持ちの方は飛散期間はマスクの着用をお勧めします。

日本人の花粉症を持つ人の数は、この20年で2.5倍に増えました。

昨年までは他人事と思っていた方も、鼻水、鼻づまり、鼻のかゆみ、目のかゆみ、くしゃみがこれから春にかけて出た際は、花粉症の可能性があることを頭に入れておきましょう。

これからはじまるつらい花粉症シーズンを、笑顔で乗り切るためのポイントを3つご紹介します。

目次

【ポイント1】花粉の回避を適切に

まず大切なのは、花粉をできる限り体内に入れないこと。そのために次のようなことを意識すると良いでしょう。

▽外出時はマスク・メガネなどで防御し、花粉が付着しにくい表面がサラサラした素材を選ぶ

▽帰宅時にアウターを部屋に持ち込まない、ウエットティッシュなどで服の外側をぬぐうなど、花粉を部屋へ入れない

▽室内に花粉症対策の空気清浄機の設置、鼻うがいをする

【ポイント2】薬の服用は症状が重症化する前から

薬の服用は、花粉が本格的に飛び始めるころか、症状が少しでも現れた時点から始めましょう。症状がひどくなってからでは、薬を服用しても高い効果が期待できません。本格的な症状が出る前に飲むことで、症状を抑える働きをします。

【ポイント3】市販のスプレー薬は症状を悪化させることも

市販のスプレータイプの薬は、繰り返し使うのには注意が必要。血管収縮剤が入っているスプレー薬は、使い過ぎによって鼻の粘膜が腫れて、かえって鼻づまりの症状がひどくなることも。ドラッグストアなどで購入の際は、薬剤師に相談するとよいでしょう。

適切な治療、早めの対策を行い、症状を悪化させないようにしましょう。

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この記事の監修者

山中 弘明のアバター 山中 弘明 よし耳鼻咽喉科 院長

【経歴】
・東京医科大学医学部 卒業
・東京医科大学八王子医療センター 初期研修修了
・日本大学板橋病院 勤務
・日本大学病院 勤務
・都立広尾病院 勤務
・よし耳鼻咽喉科 承継

【資格】
・日本耳鼻咽喉科学会専門医
・身体障害者福祉法 第15条 指定医
・日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定 補聴器相談医

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