鼻うがいは鼻詰まり改善に効果抜群!正しいやり方や注意点も解説!

鼻うがいを試してみたいけど、正しいやり方がわからず困っていませんか?この記事では、鼻うがいが鼻詰まりに効果がある理由や、痛みを感じずに鼻うがいをする適切な方法と注意点について詳しく解説します。

目次

鼻うがいで鼻詰まりが改善できる理由とは?

鼻うがいで鼻詰まりが改善できる理由は、以下の3つが考えられています。

  1. 花粉・ハウスダストなどのアレルギー症状の緩和

鼻の粘膜についたアレルギー物質(花粉やハウスダスト)を洗い流すことで、くしゃみや鼻水、鼻詰まりなどのアレルギー症状を緩和できます。

  1. 鼻の不快感の軽減

鼻をかんでも出ない粘り気のある鼻水を洗い流し、すっきりさせる効果があります。鼻の粘膜を湿らせることで、ムズムズした不快感も減らすことができます。

  1. 副鼻腔炎の予防・症状緩和

副鼻腔炎では、副鼻腔の中で細菌感染が起こることによって、粘り気のある鼻水や鼻詰まりの症状があらわれます。鼻うがいで細菌や粘り気のある鼻水を洗い流すことで、副鼻腔炎の予防や症状緩和の効果が期待できるのです。

鼻うがいのやり方や注意点を解説!

正しい方法で鼻うがいを行えば、鼻詰まり改善効果が期待できます。ただし、間違った方法で行うと鼻の粘膜を傷つけたり、中耳炎を引き起こしたりすることもあるので注意しましょう。

ここでは、鼻うがいの正しいやり方と注意点について詳しく解説します。

鼻うがいの正しいやり方とは?

ここでは、鼻うがい液の作り方と家庭でも簡単にできる鼻うがいのやり方を紹介します。安全かつ効果的に鼻うがいをするための流れやポイントを押さえておきましょう。

鼻うがい液の作り方

鼻うがい液は市販されている洗浄液を使ってもよいですが、水と塩があれば自宅で鼻うがい液(生理食塩水*)を作ることができます。作り方は、沸騰させた500mlのお湯を37〜40℃まで冷まし、そこに塩5g(小さじ1杯)を溶かしたら完成です。

沸騰させる時に水分が蒸発してしまうので、少し多めの水を温めるのがポイントです。鼻うがい液は保存せず、使い終わったら捨ててください。

※生理食塩水:人間の血液・組織液と同じ濃度の塩化ナトリウム水溶液

鼻うがいの手順3ステップ

効果的な鼻うがいの正しい手順は以下の3ステップです。

  1. 頭を少し前に傾けて、口を大きく開けて「あー」と声を出しながら、鼻からゆっくり洗浄液を流し込みます
  2. 流し込んだ洗浄液は反対の鼻の穴もしくは流しこんだ鼻の穴から出してください(口から出しても良いです)
  3. 終わったら、強くかまないように注意しながらやさしく鼻をかんで洗浄液を出してください

鼻うがいの注意点とは?

鼻うがいは適切に行わないと症状を悪化させたり、別の病気を発症してしまったりする可能性があります。鼻うがいをする際は、以下の6つの点に注意してください。

  1. 生理食塩水または市販の洗浄液を使う
  2. 洗浄液はゆっくりと押し出す
  3. 鼻うがい後は、洗浄液が鼻の中に残らないようにする
  4. むせこみやすい方や喉に炎症がある方、中耳炎の方は控える
  5. 水道水での洗浄は控える
  6. 逆効果になる場合もあるので、1日2回程度にする

鼻うがいの注意点について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

>>鼻うがいはやり方に注意が必要!おすすめの方法や効果について詳しく解説

鼻うがい以外の鼻詰まり改善法を紹介!

夜中に鼻詰まりがひどくなって困っている時やすぐに病院を受診できない時は、以下のセルフケアを試してみてください。

わきの下を刺激する

わきの下にテニスボールなどをはさんで圧迫すると、圧迫した脇の反対側の交感神経が刺激されて鼻の通りが良くなります。左の鼻詰まりなら右わきを、右の鼻詰まりなら左わきを圧迫してみましょう。

蒸しタオルで鼻を温める

電子レンジで1分ほど温めた蒸しタオルを鼻の付け根にあてます。1、2分ほどで鼻の粘膜が温まり、鼻の通りが良くなる効果が感じられます。

寝る姿勢を工夫する

仰向けの姿勢だと頭部に血液が集まりやすくなり、鼻詰まりが悪化しやすいです。使わない掛け布団やクッションを使って、上半身を少しだけ高くして寝ることで詰まりを軽くできます。

わきの下を刺激するのと同じ原理で、詰まっている鼻を上にして横向きで寝ると、鼻詰まりの改善効果が期待できます。

鼻詰まりの対処法について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

>>自宅ですぐにできる鼻詰まりの対処法を徹底解説|鼻詰まりの原因や治療法も紹介

鼻詰まりがつらい時は病院を受診しよう

鼻うがいは、アレルギー症状の緩和や副鼻腔炎の予防に効果的ですが、正しい方法で行うことが大切です。不適切な方法で行うと、中耳炎や症状の悪化を招くおそれがあります。鼻うがいや、自宅でできるセルフケアを試しても鼻詰まりが改善しない場合は、重大な病気が隠れている可能性もありますので、専門の耳鼻咽喉科へ受診しましょう

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この記事の監修者

山中 弘明のアバター 山中 弘明 よし耳鼻咽喉科 院長

【経歴】
・東京医科大学医学部 卒業
・東京医科大学八王子医療センター 初期研修修了
・日本大学板橋病院 勤務
・日本大学病院 勤務
・都立広尾病院 勤務
・よし耳鼻咽喉科 承継

【資格】
・日本耳鼻咽喉科学会専門医
・身体障害者福祉法 第15条 指定医
・日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定 補聴器相談医

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